私の知的財産。土と背中に教わった「本物の食」の記憶
- 1月23日
- 読了時間: 3分
更新日:20 時間前

「どうしても読みたい」というお声をいただき、久しぶりに絶版となった自著をめくりました。
ページに並ぶのは、1990年代から私が通い詰め、対話を重ねてきた生産者の方々の姿。
スマホもYouTubeもなかったあの頃、私たちは「行く」しかありませんでした。
今、改めて振り返る、データやノウハウでは決して代替できない私の中に眠る『知的財産』のお話です。
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土に触れ、背中を見て。会いに行くしかなかった時代の学び
本の中で再会した生産者の半分以上の方は、すでにこの世を去られています。
もぎ豆腐の茂木会長、松田マヨネーズの松田さん、丈夫卵の高橋さん……。
あの頃の私は、畑に立ち、土に触れ、作り方の向こう側にある「人となり」を全身で受け止めるのが当たり前でした。
スマホの画面越しでは決して伝わらない、空気感、沈黙、そして言葉にならない感動。
「その製品を本当に知りたいなら、生産現場へ行け」
山口県から出てきたばかりの何も知らなかった私は、先輩から授かったこの言葉を胸に、生産者の皆さんの背中から「生きるための食」を静かに学ばせてもらいました。
資格でもデータでもない、私を育てた「知的財産」
時代は変わり、今や指先一つで情報を得ることができます。それはとても便利なこと。
けれど、あの不自由な時代に足を運び、泥にまみれながら受け取ってきたものは、私にとって何物にも代えがたい『知的財産』となって積み重なっています。
データでは見えない感触。
人と人が繋がった時に生まれる化学反応。
それこそが、ホールフードスクールで皆さんに伝えていることの「種」であり、私が守り続けたいと願う食の本質なのです。
あの日の感動を、教室の扉を開いたあなたへ
私がかつて名だたる生産者の方々から受け取った、あの学びの感動。
それを、ただの知識としてではなく、血の通った「想い」として、スクールの扉を開いてくれた皆さんにそっと手渡していきたい。
それが、受け取ってきた私にできる、何よりの恩返しだと思っています。
※本記事は「note」より要約抜粋しています。
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✏️ 編集部より
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先人たちの智慧を、未来へつなぐ場所。
タカコナカムラが命をかけて受け取ってきた「食のバトン」。あなたも受け取りに来ませんか?
1. 現場の「手触り」を伝える学び タカコナカムラWhole Food スクール
私たちのスクールでお伝えするのは、教科書に載っているデータだけではありません。
タカコナカムラが全国の生産現場で見て、触れて、感じてきた「本物の食」の感触。
その知的財産を、惜しみなく皆さんに共有します。
2. 歴史を紡いできた「本物の味」を食卓へ Online Shop「まるごと」/スクール購買部「まるごと」
記事に登場した志ある生産者さんや、その想いを受け継ぐ方々の品々。
一つひとつの食材の裏側にある「背中」を感じながら、本物の味を体験してください。
3. 「命の記憶」が宿る一皿を味わう まるごと養生食堂
私たちが日々作る料理は、かつての偉大な生産者さんたちへの敬意から生まれています。
素材が持つ本来の力を引き出す。
その「当たり前で特別なこと」を、ぜひ食堂で体感してください。



