小豆島便り。人はなぜ、木桶サミットに集まるのか?
- 2月7日
- 読了時間: 3分
更新日:20 時間前

今年も、全国から400人を超える人々が小豆島に集まりました。
そこにあるのは「伝統を守らなければ」という悲壮感ではありません。
木桶を作る人、使う人、そして何者でもない若者たち。
彼らが惹きつけられるのは、制度でも補助金でもなく、ただ「カッコイイ」という背中があるから。
木桶という装置が、いかにして未来を自然発生させているのか――。
タカコナカムラが現地で感じた「希望」の記録です。
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徒弟制度は壊れた。けれど「背中」は残っている
今、日本の醸造用木桶職人は絶滅の危機を乗り越え、驚くほど多くの若者たちが自ら手を挙げ、集まっています。
修業も、説教も、命令もない。ただ、同じ釜の中に同世代を放り込むと、そこには強烈な化学反応が起きます。
誰に言われたわけでもない。認定があるわけでもない。
ただ「カッコイイ」から。
『ヤマロク醤油』の山本康夫さんをはじめとする、三人の男たちの情熱から始まったこの動きは、制度ではなく「人」が未来を呼ぶのだということを証明しています。
料理は、思想を「味」に翻訳する作業
この熱狂の渦の中で、料理家として私は何をすべきなのか。
ずっと考えてきました。
木桶という立派な思想があっても、尊い背景があっても、それが料理として使われなければ、醤油の文化は守れません。
私はデスクで分析する「研究家」ではなく、常に台所に立ち、鍋の湯気のそばで、食べる人の顔が見える場所にいたい。
思想を「味」という形に翻訳して届けること。
それが、最初からの私の立ち位置だったのだと、今ならはっきり言えます。
楽しそうな未来にしか、人はついていかない
木桶が教えてくれたのは、ごく当たり前の事実でした。
「人は、楽しそうな未来にしかついていかない」
だから私は、これからも料理をし続けます。
木桶で仕込まれた醤油を当たり前のように使い、特別な説明はせず、「おいしいね」という笑顔で終わらせる。
その美味しさの背景に、あの島で汗を流すカッコイイ背中があることを、そっと一皿に忍ばせて。
「残す」とは、声高に叫ぶことではなく、使い続けること。そして、楽しみ続けること。
だから人は、また来年もこの島に集まるのだと思うのです。
※本記事は「note」より要約抜粋しています。
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✏️ 編集部より
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木桶の未来を、あなたの食卓の「一滴」から。
小豆島で生まれた熱い化学反応。その「答え」は、一本の醤油の中に詰まっています。
1. 木桶醤油が醸す「本物の味」を体験する Online Shop「まるごと」/スクール購買部「まるごと」
木桶サミットに集う情熱的な生産者たちの調味料を取り揃えています。
一本の醤油を変えるだけで、あなたの料理に「物語」と「深み」が加わります。
2. 調味料を「使いこなす」知恵を身につける タカコナカムラWhole Food スクール
良い調味料を手に入れたら、次はそれをどう活かすか。
スクールでは、木桶醤油の豊かな香りを最大限に引き出す、シンプルで美味しい料理の技術をお伝えしています。
思想を「味」に変える楽しさを、共に学びませんか?
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3. 手仕事の温もりを五感で味わう まるごと養生食堂
私たちの食堂では、木桶で醸された調味料を惜しみなく使っています。
特別な説明はいりません。ただ一口食べた時の「おいしいね」という感覚。
その中に、小豆島の職人たちの情熱が息づいていることを感じてください。



