「料理変態」の私が、子どもたちに教えてもらったこと

「料理をする人を増やす」という課題に向き合う中で誕生した、タカコナカムラWhole Foodスクールの新企画「台所Labo〜親子で料理教室」。 8月22日に開催された初回のテーマは、子ども扱いを一切せず、五感と手仕事で味わう「料理の楽しさ」。 湯呑みで米を測り、鍋で炊き、梅酢を手に塗っておむすびを握る子どもたちの姿から、タカコナカムラが感じた「料理の原点」をお届けします。
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和食の沼から脱出!「料理変態」の原点とワクワクの選択
タカコナカムラWhole Foodスクールの歴史に、新しい1ページが生まれました。
2026年8月22日、「夏休み特別企画!こども台所ラボ」を開催しました。
いつもの料理教室とは、ちょっと違うものにしたいしなぁ、
献立も、進行も、あれこれ考えました。
「正しい出汁の取り方は?」
「包丁とまな板の扱い方は?」
「ごはんの炊き方? おひつはどうする?」
そんなことを考え始めたら、いつの間にか私は、
「和食の本来のあり方」という深い沼に入り込んでいました(笑)。
時同じくして、「料理をする人を増やす研究所」を立ち上げたばかり。
なんとか小さいうちから、料理の英才教育をしなくては!
あの手この手を考えていたのです。
でも、ふと思いました。
私は、なぜこんなに料理が好きなんだろう?
なぜ料理が楽しいんだろう?
毎日、料理をしなければ気がすまないのだろ?
料理変態かっ!?
誰かに料理を教え込まれたわけではありません。
実家は山口県の割烹料理店。
小さい頃から、板場さんや仲居さんたちが行き交う、忙しくてガチャガチャした調理場で過ごすことが多かった。
正直、ちっとも、楽しくなかった。
「どうして、うちにはサザエさんのような家族団欒がないんだろう」
そんなことを思っていました。
物心ついた頃から、台所には出入りしていました、何故なら、親はほとんど料理をしない。
賄い担当のばあちゃんが作る、ちょっと古くさい料理も好きじゃない。
だったら、めちゃポジティブに
「ならば、自分で作ろう!」
そんなところから始まったような気がします。
その癖が、まさか半世紀も続くなんて。
人生って、わからないものです。
だから今回、料理の「いろは」を教え込むのではなく、
「料理って、おもしろい!」
「料理って、おいしい!」
その感覚を、まず味わってもらおう。
料理教室に来ることが、ディズニーランドに行くくらいワクワクする。
そんな「楽しさ」の入り口をつくろう。
そう考えました。
湯呑みで米を測り、梅酢でおむすび!こども扱いしない台所
だったら、ごはんを計量するところから子どもたちにやってもらおう!
計量カップなんて、なくてもいい。
湯呑みでごはんを測って、同じ湯呑みで水を測ればいい。
炊飯器ではなく、鍋で炊いてみよう。
沸いたら弱火。
蒸らして、最後に空気を入れるように混ぜる。
その一連の作業を、全部、子どもたちにやってもらおう。
Whole Food基礎コースで伝えている「野菜の真空漬け」もやってみよう。
出汁を引くのは、もう少し先でいい。
今回は「味噌玉」を作ってもらおう。
そしてメインディッシュは……
リバーライトの鉄鍋の卵焼き器で作る、
出汁を使わない、出汁なし卵焼き!
3歳の子から11歳のお姉ちゃんまで、全員参加。
みんな、大変よくできました💮
私はこれまで、子ども料理教室をあまりやってきませんでした。
理由は、子どもの扱いが、あまり上手ではないから(笑)。
どうも私は、子どもも犬も、特別扱いしない性格らしい。
子どもにも、理屈を語るし、よく叱る。
だから今回も、
「絶対に、子ども扱いしない料理教室にしよう」
と心に決めていました。
ところがですよ。
子どもたちは、私の説明を真剣に聞いている。
炊きたてのごはんで、おむすびを作ったときのこと。
「先生はね、ラップも手袋も好きじゃないの。
手でむすぶ、おむすびの方がおいしいから。
手をきれいに洗って、殺菌効果のある梅酢を手につけて、おむすびを作ろう」
そう伝えると、みんな素直に手を洗い、梅酢をつけて、おむすび作り。
両手は、ごはん粒だらけ。
それでも、ちゃんとおむすびができました。
「タカコ先生、僕たち、ちゃんと作れるよ」
そんな声が聞こえてくるような気持ちになりました。
お母さんたちの驚きと、「おもしろいから」作るこどもたち
帰り際、お母さんたちから、こんな言葉をいただきました。
「こんなことまでできるなんて、びっくりしました」
「いつもは少食なのに、こんなに食べてくれました」
「怪我したら危ないと思って、台所に入らせていませんでした。これからは台所に立たせたいです」
「卵焼きにうるさい息子が、めちゃくちゃ食べていました」
よかった。
子どもたちも、お母さんたちも、楽しんでくれたようです。
でも、子どもたちが楽しそうに料理をしていたのは、
健康のためでもない。
美容のためでもない。
頭が良くなるためでも絶対ない。
ただ、
料理がおもしろかったから。
自分で作ったものがおいしかったから。
それだけなのだと思います。
迷路を抜けて、次回はハロウィンのかぼちゃ祭り!
「料理をする人を増やしたい」
そう思って料理教室を始めて、20年。
いろいろなことを考え、いろいろなことを教えてきました。
でも、もしかしたら私は、少し難しく考えすぎていたのかもしれません。
料理をする人を増やすために必要なのは、
「正しい料理」を教えることだけではない。
まず、料理って、楽しい。自分で作るって、面白い。
そして、自分で作ったものは、おいしい。
その原体験なのかもしれない。
昨日の台所で、そんなことを感じました。
なんだか、迷路から、やっと少し抜け出せたような気持ちです。
さて、次回の台所Laboは、ハロウィン🎃の日。
テーマは「かぼちゃ」でいこう。
もちろん、おやつも作ります。
次は、どんな台所の景色が生まれるのか。
今から楽しみです。
こども台所 Labo、次回もやりますよーーー!
※本記事は「note」より要約抜粋しています。
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