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秋の夜にオススメの一冊

私は基本、本を読むのが好きでして、Eブックには関心なし。

本の装丁や気になる箇所に付箋を貼る、時にはマーカーで印など、紙ならではの楽しみ方をしています。

この秋、超オススメの一冊が、私が尊敬する女性。お会いする際はドキドキするし、キャーキャーと飛びつきたくなり、はやる気持ちを抑えるのが大変な『岩村暢子さん』の新刊

『ぼっちな食卓』中央公論社

かねてより、岩村さんは、同一家族を定点観測、

89年件の食卓の20年観察し続けた追跡調査の結果を書いた本です。

その追跡調査の結果は、実に気分の悪い内容の連続で、途中、来てるシャツを割きたくなったり、

小峠の如く『なんてこったぁー』と叫びたくなるほど、ムカつく内容でした。


子供のいる家庭ですら、食事はバラバラ、

ダイニングテーブルのない家庭がふえている現実は

過激論者の半分作り話しだろうーなんて思っていた私。

それが、この本によるとほぼ現実の話であるということに、言葉にならないショック。


そもそも、岩村さんからずっと前に

『料理をしないんだよ、みんな、だから、後何年かで、料理は趣味のひとつになるからね。活け花、

お茶、ダンス、料理ってね』と言われた時、

そんなわけはない、料理が下手かもしれないけど、しない人は生きていけない、何かしらやってるはず。

と思い直し、コツコツと料理を教えてきた私。


教室に来る生徒たちは、素直で、前向きに少しずつでも料理を楽しんでいる様に見えていた。

その姿は、本に登場する家族とはちがうと信じている。


家庭崩壊していくには、ある種のルールも見つけることができます。

家族で囲む食卓のない家。

食事はそれぞれの好きなものを自由に選べるものを、食べ方も、食べる時間も個人の自由を尊重している家庭。


この『自由』という言葉は、本来の意味とは大きく変わっている様に思う。

『個性の尊重』も同じ。


家族にはルールがあって良い、ルールを破ると叱られて当然

それをパワハラや押し付けなどとくくってはいけないのよ。

小さい頃から個性を尊重し、自由に生きてきた子供や大人が20年後どうなっているのか?

ホラー映画より背筋凍ります。


余り、語りすぎては皆さんに良くないのですが。

家族で食卓を囲み、躾に厳しかった家庭の20年後のすがたに、やっと、私は救われました。


本を読み終えて、岩村さんにメール。


私、これからもどう思われようとも、料理の大切さを伝えていきます!と。

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