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タカコナカムラ時々ブログ


教える覚悟。「本気」で向き合い伝えたい料理を学ぶ本当の姿勢。
「先生の言葉が厳しすぎる」 かつて生徒さんから届いた一通のメールに、戸惑い、一時は言葉を飲み込んでしまったこともありました。 しかし先日、イタリア食材の先駆者である朝倉玲子さんの講座に立ち会い、タカコナカムラは「教える」ことの本質を突きつけられました。 料理の技術以前に大切な、学ぶ側の「姿勢」。そして、教える側の「覚悟」。 いま、改めてタカコナカムラが抱く、教室への想いをお届けします。 ========================================= 「返事は一回」 ——張り詰めた空気の中で見えたもの 朝倉玲子さんの講座では、受講生の手元、姿勢、そして返事の仕方にまで鋭い視線が注がれます。 「今、いちばん大事なところをやってる。見なきゃダメ!」 試食に夢中になる生徒さんに飛ぶ、朝倉さんの本気の言葉。 そこには、技術を教える以前の「学ぶ姿勢」への厳格さがありました。 自己流を捨て、まずは先生を徹底的に真似ること。 それができない人は成長しない。その言葉は、教える側である私の胸にも深く、鋭く刺さりました。 叱ることを恐れ、遠慮してい
1月17日


世界へ届ける台所の知恵。「米麹」魔法の三段活用
「自分の感性を錆びさせないために」 毎年3月、タカコナカムラはホールフードの原点ともいえるカリフォルニアを訪れます。 今年のテーマは、現地からも熱いリクエストがあった『米麹』。 ブームとしての「腸活」ではなく、忙しい日々を支える「日本の台所の合理性」を伝えたい――。 海を越えて届けたい、シンプルで豊かな米麹の活用術をご紹介します。 ========================================= 「Koji」は、料理をがんばらなくていいための助っ人 今、アメリカでも「Koji(麹)」は大きな注目を集めています。現地のシェフたちは、発酵を「手間を省き、味を深くするための実用的な技術」として捉えています。 日本でも塩麹や甘酒がブームになりましたが、どこか「体にいい特別なもの」として構えてしまってはいませんか? 本来、米麹はもっと生活に寄り添った存在でした。 私が提唱しているのは、『米麹三段活用』。 たったひとつの米麹から、暮らしを楽にする三つの調味料を生み出す方法です。 炊飯器ひとつで始まる「米麹三段活用」 難しいことは何もありませ
1月12日


カラダの声を信じて。食の入口に立つためのシンプルな提案
「無添加=正解(安心)」だと思い込んでいませんか? 実は、2024年4月から食品表示法において「無添加」という表示のルールは厳格化されました。 それでもなお、店頭にはこの言葉が溢れています。 30年以上「食」と向き合い、料理を教えてきたタカコナカムラは、あえてこの言葉と少し距離を置いています。 「無添加」はゴールではない。その先にある、本当に豊かな食卓へのヒントをお届けします。 ========================================= 「無添加」という言葉に隠された、いちばん大切な主語 無添加とは、本来「何かを入れていない」という状態を表すだけの言葉です。 ここで抜け落ちてしまっているのは、「何を」添加していないのか? という主語です。 食品表示には、表示義務のない「キャリーオーバー」や、まとめて表記される「一括表示」など、多くの “抜け道” が存在します。 ラベルに書かれた言葉だけを追いかけても、本当の安心には辿り着けないのが今の日本の現状です。 どんな発見機より正しいのは、あなた自身のカラダ 20年以上、料理教室を続
1月5日


「かえし」があれば献立に迷わない。豊かな食卓の作り方
2026年、新しい1年が始まりました。 皆さんは今年、どんな食卓を囲みたいですか? 「和食は手間がかかる」というイメージを、鮮やかに変えてくれる江戸の知恵。 今回は、タカコナカムラが「これからの100年に残したい」と願う万能調味料、「かえし」の物語をお届けします。 ========================================= 江戸の台所が教えてくれる、合理的でまろやかな知恵 「かえし」とは、醤油・砂糖・本みりんを合わせた、和食の味のベースとなる合わせ調味料のこと。江戸時代、街の蕎麦屋が保存性を高めつつ、味をまろやかに熟成させるために生み出した知恵です。 冷蔵庫のない時代、調味料を煮直し、甕(かめ)で寝かせることで、醤油の角が取れて旨味が増す。この「熟成」こそが、かえしの本質です。 かつては家庭の台所でも当たり前に作られていたこの魔法の調味料ですが、今ではその姿をほとんど消してしまいました。 こんなに便利で、豊かな味を作れる道具を忘れてしまうのは、あまりにももったいない! そう私は思っています。 木桶の森から届く、誠実な一滴.
1月2日


20周年。台所から未来をつくる「料理をする人」を増やしたい。
2026年1月配信の『まるごとノオト。』撮影を終えて。 実は、料理をせずに人前でお話しするのはあまり得意ではないのですが……(笑)。 今回は20周年という節目にあたり、どうしてもお伝えしたい「原点」の話を朗読させていただきました。 なぜ、私は20年間スクールを続けてきたのか。そして、これからどこへ向かうのか。 新年に向けた決意をお届けします。 ======================================== スクール20周年。「レシピ」よりも伝えたいこと タカコナカムラ Whole Food スクールは、今年で20周年を迎えます。 20年前、なぜこのスクールを始めたのか――。 その理由は、ただひとつ。「料理をする人を増やしたい」、それだけでした。 料理上手な人や、レシピをたくさん持つ人を育てたかったわけではありません。 「食べることは、生きることなんだ」 「台所は、家庭のファーマシー(薬局)なんだ」 そう感じてくれる人を、一人でも増やしたかったのです。 ホールフードは単なる食事法ではなく、生きるための軸をつくり、未来を支えるための
2025年12月24日


「この子のごはんも私が作る」再び始まった犬と手作りのごはん。
「生涯一犬。もう二度と、あんな別れは経験したくない。」 先代の愛犬を亡くし、そう心に決めていたタカコナカムラ。 しかし、運命に導かれるようにやってきた新しい家族「ティナJr.」。 土の上も歩けなかった小さな命が、手作りごはんで見違えるように元気になっていく過程で見えてきた、料理家としての新たな「使命感」を綴ります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「もう飼わない」と決めていたはずが 昨年の夏、新潟からやってきたジャックラッセルの女の子。 ずっとケージの中で過ごし、おむつをつけ、散歩もしたことがなければ、おやつも食べたことがない。東京へ向かう車の中でも、外の世界に怯えて震えるばかりでした。 「いいよ。おしっこも、うんちも、ここでしていいよ」 家に着いてすぐおむつを外し、抱っこしながら花や木を教えて歩く日々。 そんな中、私の心に再び、あの静かな火が灯りました。 「この子のごはんも、私が作る!」 料理家のプライドが再燃した「手作り犬ごはん」 17年間、先代を看取るまで手作りごはんを続けてきた自負はあり
2025年12月21日


「チャンスの神様の前髪」を掴むために。ある食堂での悔しさ。
「あぁ、悔しい。羨ましい。くっそー!」 そんな風に叫びたくなるような夜が、あなたにはありますか? 30年以上、食の世界の最前線で「ホールフード」を伝えてきたタカコナカムラ。 先日訪れたある学生食堂で感じたのは、髪を掻きむしりたくなるほどの「羨ましさ」でした。 そこから見えてきた、料理の本質と、次なるステージへの決意をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー よく設計された「正解」の食堂で感じた、ザワザワの正体 先日、ある大学の学生食堂を訪れました。 100席が満席。素材も素晴らしく、味もきちんとしている。 大量提供のために無理なく設計されたオペレーション。 それは、ひとつの「正解」の形でした。 でも、私の胸の奥はザワザワと波立っていました。 それは否定ではありません。 ただ、羨ましかった。悔しかった。 私が30年以上言い続けてきた「生産者と食べる人を繋ぐ」「和食を文化として残す」というメッセージを、その場所が体現していたからです。 料理は思想ではない。火加減や手の動きという「技術」だ。..
2025年12月18日


「逆走」か「原点」か。料理をしない人が増える今、私が伝えたいこと。
「忙しいから、料理をしないのは仕方がない」 そんな空気が当たり前になった今、あえて私は「料理をしようよ」と誘い続けています。 それは時代に逆行しているのでしょうか? それとも、私たちが守るべき原点なのでしょうか。 30年以上ホールフードを伝えてきたタカコナカムラが、今、台所から見える景色を語ります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 効率の裏で、失われていくもの 最近、料理をしない人が激増していると感じます。 電子レンジで温めれば完成する食事、袋を開けて炒めるだけのミールキット。 確かに便利。でも、その便利さと引き換えに、私たちは大切なものを手放してはいないでしょうか。 醤油も、味噌も、お酢も、米も。和食の要であるこれらの消費量は、今や激減しています。「売れるもの」にするために、それらは便利な加工品へと姿を変えていますが、本来の『醤油』や『米』は、料理をする人がいなければ、いずれ消えてしまいます。 売り方を変える前に、私たちは「使う人」を失っていないかを考えなければならない。 私はそう思っています
2025年12月17日


満月の夜、心の舵を15°だけ切ってみた話。
満月の夜に、心の舵を15度だけ切ってみた話。
2025年12月10日
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