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Whole Foodでいこう、再び!

  • 3月31日
  • 読了時間: 4分

「Whole Food」という言葉を見つけたのは、1984年頃だったと思う。

当時、「自然食」創世記。自然食にかぶれ、大好きだった「自然食」を唄えばいいのに、

私は、「自然食」を選ばなかった。

なぜなら、「自然食」という言葉の響きが貧乏ったらしい、宗教っぽい、薬臭いなどネガティブな要素を拭うことができなかった。

私の描く「自然食」をなんか新しい言葉で表現したい・・・と模索する中で

アメリカ遊学中「Whole Food」という言葉に出会うことに。

「Whole」まるごと、全体、全部という響きは、私の中ではSounds Goodで、

「よっしゃ、これで行くぞ」と決めた。

初めて設立した会社名は「Brown Rice」そう、玄米。なんと自然食っぽいか。

あれから、40年も月日が過ぎたのだ。

桜沢如一先生に、”どはまり”し、マクロビオティックに入信。リマクッキングスクールに通う。小川みち先生にも師事、やたらに料理教室に通う日々でした。

桜沢先生の魔法のメガネに始まり、当時、むさぼるように著書を読みましたね。

そう、先生の優秀なお弟子さん「久司道夫先生」を追っかけボストンまで行ったのは

この頃のこと・・・・

しかし、どこに行っても100%満足することはありませんでした。

料理だけを最重要ポイントとし、使う鍋、洗剤、調理器具は二の次・・・

そんな疑問を持ち、もやもやとした30代を過ごしたタカコナカムラでした。


Whole Foodとは直訳すると「まるごとの食べもの」

健康で豊かに暮らしたいと願う時、かつては、そこそこ食べものだけ気をつけていれば

なんとかなった。有機野菜取り寄せてたり無添加調味料を使っていれば健康になれた時代は

とっくに終わっている。


「You are what you eat 」耳タコ。食べたもので私たちのカラダは作られている、

こんな簡単なことに気づかない人が多い。

キッチンは、家庭のファーマシー(薬局)だと思う。

かつては、料理は親が娘や息子に伝えたもの。おばあちゃんやおじいちゃんが援護射撃を

すすんで引き受けてくれたものだ。

教室に通う生徒さんの中には、子育てを終えた世代で「やっと料理を習いに来れた」と

女子大生のように、目を輝かせて受講されている人もいます。

「娘は料理しないんですよ。孫には美味しいもの食べさせたいから、私が習います」という

お母様世代も決して少なくないのです。

料理を上手になりたいならば、単発の料理講座やYouTubeでは絶対に、身につかないと

思っている。

そのレシピは作れても、アレンジが効かない。

「料理が上手くなりたいのであれば、ある程度のレベルに行く必要がある」

「ある程度のレベルとは、レシピを見ないで作れる。あるレシピをアレンジできるということ」これは、今、大人気の樋口直哉さんの言葉。

料理を一貫して習うことが必須であり、料理が楽しくなられば良しとしよう。

私は、料理教室を始めた時、「料理をする人を増やしたい」「料理を好きになってほしい」と心から願いました。

卒業生たちを見ると、その目標はクリアされているのです。

北斗の森、石曽根栄子さん、チャヴィのかんなさん、宍粟市の井上さん、福岡のゆみさん、美香さん、薮内さん、・・・みんな料理がすこぶる上手いし、Whole Foodを楽しんでいる姿を見るとうれしくなります。

コロナ禍の時も、卒業生たちは、ブレることなく、料理を作り、ホールフードな暮らしを

実践していた様子を、拍手しながら眺めていました。

私が伝えたかったWhole Foodは、生徒たちに伝わっているのだと思う。

「Whole Foodの基礎コース」は、私は最も最短で、料理を好きになり、料理が美味しく作れるカリキュラムを実践の中から作ってきたもの。

50℃洗い、ベジブロス、ブレイズ、無水調理、これさえ覚えたら、料理はうんと楽になり、美味しくなる。

料理のレシピを学ぶことと同じくらい、遺伝子組み換え作物、除草剤グリホサートのこと、

マイクロプラスティックや環境ホルモンのことを知ることは大切なこと。

料理教室の分際で、講義時間を必須にしている教室は他にないと思う。

オーガニック野菜を無添加調味料で料理をする部屋に「芳香剤」「ムシコナーズ」などがあったらどうだろう?でしょ?

だから、レシピと同時にこれだけは知ってほしいことを「講義」にまとめさせていただきました。


40年前にスタートしたWhole Food、早過ぎた。

今、やっと米や卵がなくなり、農業のこと、畜産のこと、環境を私たち大人が守ることの大切さを実感してきた人が増えてきたように見える。

縦割りだったエコ活動、森を守る人、海を守る人、農業をやる人、根っこは、同じである

まるごと自分の健康と同じように、「我がごと」として考えてほしい。

そういう「まるごと」考えることのできる人を育てていくことが、私の今生のミッションで

あると3月31日、改めて思いました。

本日で、教室から卒業するスタッフもあり、桜の季節は、うれしくもあり、寂しくもあり。


基礎コース 5月生募集中。







 
 
 

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