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おすむび


保育園での話、温かいおむすびを食べたことがないというお子さんが いるそうだ。 おむすび=コンビニの食べもの となっているという。 「おむすび」「おにぎり」どっちでも良いことになっているようです。 私は、あえて「おむすび」というようにしている。 両手で結ぶのは、二つの手を合わせてエネルギーをチャージさせ、 魂を注ぎ込んでいるパワーフードであると信じている。 おむすびといえば、森のイスキアの佐藤初女さんのおむすびは 多くの人を救った伝説のおむすびだ。 私は、そんな力はないのだが、おむすびを作るときは、 背筋を伸ばし、深呼吸をして、塩を手にすり込んで握ることにしている。 貧乏学生が口にするフレーズのひとつが 「お金がないので、コンビニのおむすびしか買えない」 「今朝もコンビニおむすびだけ」 コンビニおむすびの原価計算をしてみたことがあるのだろうか? 普通米1キロ400円とまあまあのものを使ったとしても 原価は50円にもならない。 自分で炊いた方が格段安上がりなのです。 そして、もれなく添加物が付いてくる・・・・・。 炊飯器がないとごはんを炊けない人も多いという。 災害時に、ガスも鍋もあっても 「ごはん炊けません」だったそうだ。 ごはんくらい鍋で炊けないでどうする! 是非、鍋で炊く方法を習得しておきましょうね。 おむすびの呼び名は、コンビニごとに違うらしい。 ファミリーマートの商品名はおむすびで、ローソンの商品名はおにぎり、ミニストップではおにぎり。セブンイレブンでは形状により使い分け。 おむすびの形といえば、当然ながら、三角形。両手で結びとトライアングルができ、そうです、ピラミッドパワー。だから私は三角形がおむすびの王道であると思う。 その崇高なるおむすびが添加物で汚されていることは誠に残念。 怪しい調味料入りはさておき、どうしても、許せないのが 「油」の使用。 何で、油をおむすびに使ってんのか!と吠えたくなりますよね。 それは、おむすび製造の仕組みを解いてみるとわかる話。 ごはんは、おむすびメーカーで炊くのではなく、ごはん製造メーカーが 担当。おむすびは、当然、人の手ではなく、おむすびマシーンで機械が結ぶ。その際、機械の滑りを良くするため、果ては、セロファンで包んだおむすびがスポッと抜けるた目に、「見えない油」が使われているのだ。 おむすびにお湯をかけると・・・・・ 油が浮く・・・・・ そんなおむすび、食べたくないです。 わが母親は、割烹料理店の女将であり、全く料理をしない人。 朝ご飯を作ってもらった記憶なし。夜遅かったしね。 家で髪も洗ったことがなく、毎日、美容院へ通っていた。 メイクだって、昭和の時代に、ポーラー化粧品のおばちゃんが家にきて やっていたものだ。電気ローラをじ〜じ〜かけてシワを伸ばしていたなあ。 帯板の間に、お金を挟み、何かをねだると そこから札をさっと出す母。帯の間には、いつもお札がいっぱいだった。 そんなズボラな母の得意料理がおむすびとゆで卵。 そうです、料理ではないのよ、両方。 しかし、それがとても美味しかった。 夜遅く帰ったり、朝起きると。テーブルに山のようにおむすびが 積まれていた。具なしのでかい塩結び。 唯一の母親らしい行いだったのかもしれない。 しかし、私はそんな母を恨んだり、料理を教えてくれなかったことを 根に持ったりは全くしていない。 料理下手の母に習うより、板場さんに習えたことが今の仕事につながったのだと思う。 いや、教えてもらった訳ではない、門前の小僧。そばで見て覚えたのだと思う。 おむすびは作っても、食べても、豪快な母の大切な思い出のひと皿。 おむすびくらい、自分で作ろうね。

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